ワールドビジネスサテライト (ニュース)
過酷な環境下で日本企業が南極観測隊の南極飯を支えている。東京農業大学の「食と農」の博物館で開かれている企画展「南極飯!」。グルメ雑誌には載らない50食が並ぶ。この展示を企画したのが第61次南極地域観測隊で陸上生物の調査を担当した東京農業大学・田留健介准教授。1956年、第1次観測隊が現地で捕まえて食べたという、オオトウゾクカモメの焼き鳥は居酒屋チェーン、鳥貴族が当時のレシピをもとに再現した。他にも観測隊に食材を提供した食品メーカー7社17商品の展示も。150日間保存できる森永乳業の業務用ヨーグルト「ヨープ」は乳酸菌を殺菌処理しているため風味の変化が少なく長期保存が可能にしている。ロッテが1956年、携行食として第1次観測隊に提供したガムを再現。ビタミンやミネラルなどの栄養素を配合している。