クレジット市場から見た欧州

2024年8月26日放送 6:16 - 6:23 テレビ東京
モーサテ プロの眼

きょうのテーマは「クレジット市場から見た欧州」。中空さんは「7月30日にGDPが発表されたんですが、それによると冴えないです。ユーロ圏全体でみるとGDP前期比0.3%増、ECBの予想が0.4だったので少し低めという程度。ユーロ圏のPMIは下がってきており、実質GDPも下がるだろうなと言うふうにみえてきた。全体的なトーンも残念ながら下がり基調だと思っている。ユーロ全体ではこうだが、国別には差があり2024年の第2クウォーターではドイツがとても良くない。ユーロ全体を引っ張っているのはスペインで、財とサービスで見るとサービスが欧州のGDPを牽引している。ドイツがスペインやフランスと比較して悪い理由は強いと言われているドイツの製造業が弱いからではないかと思う。ドイツがこれだけ弱いのでユーロ圏全体はあまり冴えないはずだが、スペインが良いことでトータルで見ると”冴えない”程度で治まっている。ドイツはこのままダメになるわけではなく、このまま維持されるのではないかと思う」と話した。
ユーロ圏の物価動向について。中空さんは「ユーロ圏の消費者物価のコアを見てみると、ずいぶん下がってきているのがわかると思う。本当はもっと上がるはずだったが上がらなかった。理由はパリ五輪でフランスによるサービス価格が上がるんじゃないかと思われていたが、あまり上がらなかった。その理由はフランスに人がいっぱい来てしまうだろうということで、このバカンスシーズンにフランスを外してみんなが旅行に行っちゃったというのがある。フランスは思ったよりも上がらなかったことと、フランス自体も観光価格を設定できず、サービス価格が上がらなかった。それによりもっと上がるはずだったものが上がらなかったということもあり、物価が落ち着いて見えるということになっている。欧州は組合が強く、労働者が強くなってきている。これまでは妥結賃金がユーロ圏の消費者物価を下げとどめてきたが、このところの雇用統計・労働統計を見てみると、だいぶ逼迫していた労働市場がかなり緩和モードに入ってきたことが読めるようになってきた。そうすると妥結賃金もそろそろピークアウトして下がってくるんじゃないかということが期待できる。するとユーロ圏全体が上げてきた妥結賃金が下がることで安定的に推移するだろうと思われてきた。」と話した。ヨーロッパ投資の戦略については「実は今はヨーロッパはおもしろいと思っていて、ヨーロッパは情報も少なく投資しにくいところがあって、割といつも同じ格付けなら割安になっていると思われるので、ここからのタイミングでアメリカに比べて欧州のクレジット投資とか様々な投資ポイントが出てくる。格付けが上がったり下がったりすることが出やすくなる。預金とシニア債務は格付けが同じ扱いだと言われてきたが、この間の欧州委員会では『差はあるんですよ』という話が出てきた。これから先は預金よりも銀行シニアの方が1つ格付けが下がる可能性が出てきた。これはオリコンでおいて良いリスクだと思う」などと話した。


キーワード
欧州中央銀行BNPパリバ証券欧州委員会パリオリンピッククリスティーヌ・ラガルド

TVでた蔵 関連記事…

3年3か月ぶり2%下回る (モーサテ 2024/10/2 5:45

インフレ目標 達成を確信 ECBラガルド総裁 (モーサテ 2024/10/1 5:45

インフレ目標 達成を確信 ECBラガルド総裁 (モーサテ 2024/10/1 5:45

EU “競争力で米中に後れ” 警鐘ならす報告書 (国際報道 2024/10/1 4:15

独コメルツ銀の株式30%取得申請へ (モーサテ 2024/9/18 5:45

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.