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Alternative Work Lab・石倉さんに話を伺う。会社員の給与が3年連続増加し平均460万円となったがこれについて石倉さんは「まずは賃金が増え続けていることが非常に重要なのでそういう意味では最低限はクリアしている。ただ、伸び率0.4%と鈍化しているのが気になる点。中身を見ると男女間、正規社員・アルバイト、業種間の差がいずれも大きい。サービス業など生産性を上げにくい業種は女性かつ非正規の方が多いので差がつく。いち経営者として感じるのは、賃上げを続けようとすると賃金のベースアップのような人事制度の変更だけでは限界があると感じる。つまり売り上げ・利益率が上がらないと賃上げに頼れなくなってくる時が来る。だからこそ企業としては賃上げになんとかベースアップで絶えられている間に生産性を上げたり、構造的な転換ができるかが非常に重要。そういう意味では賃上げ率だけではなく、生産性の向上率も常にウォッチすることが重要。内部留保のように残った部分を配分するという案もあるが、それは利益が残らないとできない。そうすると1人頭の利益を増やすことが本丸で本質だと思うので、生産性を上げ続けるということに全員がコミットして向き合っている状態を作るというのが重要だと思う」と話した。
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