ゼネコン3社決算”減益” 人手不足とミス…「建設」の苦境

2024年5月13日放送 22:13 - 22:19 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

建設業界で大手3社(大林組、清水建設、大成建設)の決算が発表され、各社、増収の一方で減益という結果になった。清水建設の開いた決算会見。今年3月までの1年間の決算で営業損益は246億円の赤字。546億円の黒字だった1年前から大きく落ち込み、1961年の上場以来、初めて営業赤字に転落した。要因は建設資材やエネルギー価格の高止まりや工期に間に合わせるための労務費の上昇など。また、去年建設を手がけた東京、港区のビルで施工不良のミスが見つかり、追加補修が必要に。完成が3ヶ月遅れたことによる損失なども影響した。さらに、今年4月からは建設業界でも残業規制強化による人手不足、2024年問題が懸念されている。このため、清水建設は新規の受注を抑える方針を示した。
工事が遅れている区役所の建て替えをめぐって大成建設は東京・世田谷区に対し、少なくとも16億円の違約金を支払うことが決まっている。その大成建設の今年3月までの決算は営業利益が1年前に比べて半分に落ち込む厳しい結果となった。大成建設は札幌市で手がける高層ビルの建設工事でも去年、施工不良が見つかり完成が2年以上、延期する事態となっている。こうした問題はほかの建設大手でも起きていて、去年、大林組が請け負っていた東京・八重洲のビル建設現場で鉄骨が落下し、作業員が死亡する事故が発生。建設業界に詳しいアナリストは工事の進捗の責任を負う、いわゆる現場監督を補助する人員を派遣スタッフに頼っている状況が要因の一つと指摘する。派遣スタッフが多くなるとコミュニケーションなどの問題からミスの見逃しも起きやすくなるという。


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