Oha!4 NEWS LIVE おはトク
庶民の味として子どもから大人まで幅広い世代から愛される「たこ焼き」に異変が起きていた。タコの価格が高騰。東京・お台場の芋蛸では今、8個入り890円で販売しているが、来月には900円台での販売も検討。東京・築地の鮮魚店・斉藤水産ではタコの価格がマグロ超え。過去同時期で比べると2020年以降、タコの価格が上がり続けている。総務省の調査によると、都内の一部の市場の小売価格は1キロあたり約5130円で、マグロの価格よりも約160円上回っている。タコなどの輸入を行う水産会社・津久勝・津久浦裕之社長によると、海外でのタコの需要の増加が要因。タコの別名は“デビルフィッシュ”と言われ、食べない国も多いとされていたが、近年世界的に人気が高まってきている。ロサンゼルスドジャースの本拠地・ドジャースタジアムにも今年、築地銀だこがオープン。タコの需要が増える中、日本が海外に買い負けしていることなどから価格が高騰している。
今後もタコの高騰が続くと予想されている。値上げしないよう工夫をこらしている店もある。東京・銀座のヴィラッツァドゥエで人気なのは期間限定メニューの「タコのペスカトーレ」。今後の価格高騰を見込み、1度に2か月分のタコを仕入れている。一方で、国産のマダコに関しては今年価格が落ち着く可能性もある。例年、11月からタコ漁が解禁となる宮城県南三陸町では今年は夏頃からマダコの姿が多く見られたことから、2週間前倒しして今月17日から漁を開始。おとといまでに30トン以上を水揚げしている。去年はおととしの約4倍となる約239トンが水揚げされる豊漁だったが、去年にも追いつけそうなペースだと期待されている。