グッド!モーニング 独自取材
新築マンションは都内23区では1億円を突破し、各地でマンション管理費も各地で1万円を超える値上げとなる様子が見られる。都心9区の60平方mあたりの管理費は2017年が21006円だったのに対し、2023年には26898円で28%ほど増加してしまっているが、その一方で月5000円でマンション管理を行うマンションもあるという。それは千葉・美浜区の稲毛海岸三丁目団地で、昭和43年に建てられた東京ドーム2個分の敷地に並ぶマンモス団地となっている。築56年ながら管理費は物価高の中でも動いていない。清掃業者が年60万円・5%の値上げを求められると、住民たちが自ら清掃を行うことで合意したという。活動を行う住民は高齢者が多く、足腰の運動になるので良いとの話も聞かれたが、安否確認の場の側面もあるという。理事長の草刈徹さんに話を伺うと、年4500万円は積み立てていて3000万円前後で推移していることから突発の事故でも対応可能な状況だと話している。清掃は自主管理を行う反面、窓口業務は外注という形式を取っている。浮いた金で相見積もりを取り全戸の窓やドアを防音・高断熱仕様に変えることや、災害時でも電気を供給できるように太陽光パネルを設置するなど順調な管理を行う様子が見られる。その一方で草刈さんは高齢化を受けて管理組合のなり手が不足してしまっているとも話していた。専門家の小滝晃氏はマンションの区分所有者はどのような管理方式を採用していても、管理を人任せせずに高い意識を持って取り組むことが大切と話している。