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都営地下鉄三田線の高島平駅から歩いて7分ほどの下田流を取材した。約80種類のパンが並び、週末には遠方からのお客で行列ができる。ゴツゴツとした見た目で、ユニークなネーミングの「岩」などがあるなか、人気は「下田流 生食パン」。生地に少しずつ水を足していき、水分量は一般的なパンの2倍ほど。焼いた後に急速冷凍庫で粗熱をとると、水分や香気が蒸気とともに出ていかず、内部に凝縮されるという。1日に80個ほどを販売し、昼頃には売れきれてしまう。店主の下田鴻さんは専門学校を卒業後、板橋区のパン屋で就職し、定休日に作業していると、オーナーから好きなパンを作っていいと許可された。そこで作ったのがブームだった生食パンで、下田さんなりに改良を加えたという。