イット! あすがよくなりますように アスヨク!
東京大学生産技術研究所では世界初の新素材が作られている。それは野菜工場などから出る廃棄食材から作った100%植物性のプレート。白菜だけで作った素材の強度はコンクリートの約4倍だという。“食べられるコンクリ”を開発したのはfabula代表・町田紘太さん。食材を乾燥、粉砕して特殊な熱を加えることでコンクリート以上の強度を持つ素材を作り上げた。町田さんは「ゴミと呼ばれる未利用資源はたくさんあって、そういうものを全部価値に変えて、みんなにとっての欲しいプロダクト(商品)に変えていく」と話す。少年時代から環境問題に関心があった町田さんは東京大学でコンクリートを研究。“食べられるコンクリートがあれば面白い”と食品廃棄物から器や建設用の資材など、様々なものづくりをしてきた。思い描く未来について、町田さんは「新しい選択肢を増やしていくことが、より豊かな未来につながると思っている。全部資源として使えるという、いい環境をつくっていきたい」と話す。