モーサテ プロの眼
武田さんのプロの眼のテーマは「中国経済5%成長は達成可能か」で、武田さんは「中国のPMIは製造業は3カ月連続で50を超えて推移していて持ち直しがはっきりしている。非製造業も50以上をキープしているし、12月は52.2と大きく改善している。個人消費は小売販売は10月に伸びが高まり、11月に落ちた。10月に伸びが高まったのは政府が海外支援策を打ち出し車や家具などが盛り上がった。それに加えて例年は11月11日に「独身の日」ということでセールをやるが、去年は10月に前倒ししてやっている。輸出が良く、投資も伸びが高まって消費もそこそこなので、成長率は高まる方向だと思う。5%成長のカギを握るのは不動産市場だが、チャートを見ると価格が下がり続けている。結果として投資も落ちている。不動産市場はまだ調整が続いているが、調整を終わらすためには過剰在庫を解消するしかない。在庫全体の水準が年間販売量の5倍位上あるが、平時は3倍くらいだと言われている。平時に戻すまでに3年はかかるとみられているが、明るい材料でいうと販売量が増えている。アメリカ経済は中国からの輸入に依存しているので、関税を60%あげるのは自殺行為なので、現実問題としては範囲を狭めたりゆっくり上げるかたちで対応していくと思うが、それ以外にも輸出や投資の規制も強化する見通しなので、中国のアメリカ向け輸出はかなり厳しくなると見ておいたほうが良い。金融政策に関して言うと、ドル高なので、人民元安が意識されやすいので、大胆な金融緩和を取りにくい。不動産市場が低迷がまだ続くと都市部の消費が厳しい、輸出も押さえられるということで、設備投資の予備も限られるので弊社は4%前半という数字を予想している。ただ中国経済は先進国直前なので4%でもかなり高い。」などと述べた。