ニュースウオッチ9 (ニュース)
取材をしているモスクワ支局・野田順子支局長が解説:米国・トランプ前大統領の今後の出方を懸念する声が出ているようだが、各国の受け止めは?「各国の代表らは一様にトランプ前大統領の再選がCOPに与える影響を重く受け止めている様子。米国がパリ協定から再び離脱し、化石燃料の増産を推進することになれば、その米国に追随する国も出てくるかもしれない。資金の拠出の面でも世界最大の経済大国である米国の拠出分を埋められる国を探すのは簡単ではない」、懸念がある中で、意見をまとめることはできるのか「英国の首相が来年2月までに国連への提出が求められている温室効果ガスの削減目標を今回の会議で発表する方針を示すなど、前向きな動きもあるが、厳しい交渉が予想されている。これまでに気候変動対策に積極的に取り組んできたヨーロッパは今、ウクライナ情勢や移民難民問題などを抱え、政治、経済ともに不安定になっている。あすから始まる首脳級会合にも、ドイツやフランスの首脳は出席を見送る見通し。排出大国でもある新興国の代表格・中国やインドの首脳も出席しない。世界各地で地球温暖化が影響していると見られる自然災害が相次ぎ、対策に国際協調が求められる中、あすからの首脳級会合で実のある議論ができるのか注目される。