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国会では新年度予算案について省庁ごとに専門的な質疑を行うため野党側の提案で新たに設けられた省庁別審査が始まった。午前中は内閣府、財務省、防衛省の予算措置について質疑が行われた。この中で立憲民主党・馬淵元国土交通相は、物価高対策や感染症対策などのための政府による給付金事業を巡って「事業のたびに巨額の事務費を計上するのは予算のむだ。作業の大幅な効率化が事務費の大幅な削減になる。新たな予算案を捻出していこう」と述べた。これに対し赤澤経済再生相は「デジタルを活用した給付事務の効率化、事務費の低廉化は本当に重要だ。給付金事業を迅速かつ効果的に執行していけるよう進捗管理を続け、どういう取り組みが一番いいかよく検討したい」と応じた。省庁別審査はあさってまで行われ、少数与党となる中、野党側は予算案のむだを指摘し各党が重視する政策に財源を充てるよう求めていく方針なのに対し、政府与党側は野党側との議論を深掘りすることで早期成立に向けた協力につなげたい考え。