モーサテ 日経朝特急
国内の銀行間送金網を運営する全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、2027年に予定していたシステム刷新を先送りする。去年秋に発生したシステム障害で約255万件の送金が滞り、経済社会への影響が出たことを重く出て再発防止策の徹底を優先する。銀行間送金網は1,000以上の金融機関が参加し、1日平均13兆円の送金に利用される金融インフラの根幹。これまでは現在のシステムの保守期限となっている2027年に合わせて刷新を完了させる予定だった。全銀ネットは5月下旬に開いた参加行や外部有識者らを交えた会議で保守期限の延長を含めた全銀システムの刷新の計画見直しの必要性を確認。この秋にも新たなスケジュールを正式に決める見通し。(日経電子版)