テレメンタリー2025 テレメンタリー2025
この日、1人の女性が病院を訪ねてきた。西日本に住む女性はこの日同居する母親とともにやってきた。1歳半を迎えた女の子と一緒にやってきたが女性が内密出産をしたあとに、自ら育てると思い直した。成長を直接報告したいと思っていたという。女性の妊娠がわかったときは学生だったというがその夫は元彼で別れていたので向こうは他人事だったという。おろせる期間も過ぎていたので赤ちゃんと一緒に死んでしまおうとまで考えたという。家族とほとんどコミュニケーションをとっておらず助けを求めることは考えられなかったという。産後は可能な限り病室で赤ちゃんと過ごした。両親に出産を打ち明け自ら育てる事を決意した。現在は実家で両親の支援をうけながら子どもを育てている。その女性の母はその予感をしていたという。この女性の他にも数人の女性が自ら子どもを育てると思い直したが、家族の支援がえられず子育てを続けられなかった子どもも。中には病院も行政も行方が把握できなくなった女性も。蓮田院長は女性たちに支援を届ける難しさを痛感している。内密出産をした美咲さんは子どもを特別要支援組に託すことにしたという。一緒に過ごすのはこれで最後だという。
美咲さんは今は地元に戻り暮らしているという。今は産んで良かったと思えると語った。
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- 慈恵病院西区(熊本)こうのとりのゆりかご