テレメンタリー (テレメンタリー2024)
世界最大手のTSMCの熊本進出をきっかけに全国で半導体関連企業の大規模投資の動き。甘利明元経済産業大臣は、自民党半導体戦略推進議員連盟の会長として政府の半導体政策を後押ししてきた。半導体はデジタル社会の中で最大のチョークポイントになるという。この戦略は供給する側に回っていかないと最初から負け組に入ってしまう。半導体の供給体勢の構築のためにはエネルギー政策の議論も避けられないという。しかし将来に向け絶対的に電気が足りないというが原発の再稼働なしにデジタル変革はありえないと答えた。農地の転用が進められている菊陽町。農家は寝耳に水だと答えた。TSMC熊本工場の周辺で土地を借りてキャベツを栽培している岩下さん。TSMCの進出が決まってから、農地6ヘクタールのうち、半分近くを地主からの求めに応じて返却した。菊陽町を含めて周辺4市町で東京ドーム35個分の農地が工場やマンション建設のために転用されている。熊本県は、代替農地として耕作放地と農家のマッチングを進めているが、放棄された農地が農家の希望と合致するのは難しく、今だ一件も成立していない。
6月に大津町のクラフトビール専門店のウィッチ・クラフト・マーケットの田上さんは最後の営業日を迎えた。併設するバーもこの日で閉店し常連客が募った。地元を活気づけたいと始めた店が5年の歴史に幕を閉じた。店は熊本市内に移転することになったがこの町をでていくという。