NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
アメリカのブリンケン国務長官と中国の王毅外相はきのう、ASEAN東南アジア諸国連合の一連の会議が開かれたラオスで会談した。アメリカ国務省によると、ブリンケン長官は、南シナ海で中国がフィリピン側にとっている威圧的な行動について、”地域を不安定化する行動だ”と懸念を表明した。そのうえで、アメリカは国際法に沿った平和的な解決を指示すると伝えたとしている。一方、中国外務省によると、王外相は中国とフィリピンが緊張暖和のため暫定的な取り決めに合意したことを説明したうえで、”アメリカがあおったり、かき乱したりして海上の安定を損なってはならない”と述べ、けん制した。また、ブリンケン長官が台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を強調したのに対し、王外相は「台湾独立」勢力が挑発のたびに必ず反撃すると述べた。両国の対立が続く中、両外相は互いにけん制しながらも関係の安定化をはかるため対話を継続する重要性では一致した。