NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
南海トラフ巨大地震の、国の新たな被害想定がきのうに公表され、最悪の場合、死者は29万8000人と、前回の想定からの減少幅は小さく、「10年間で死者数をおおむね8割減らす」などとする減災目標には及ばない状況。国は、防災対策の進展を定期的に確認するなどして、各地の取り組みを後押したい考え。全壊・焼失する建物は235万棟にのぼるとした。前回、10年余り前の想定と比べて、死者は8%ほど、建物被害は2%ほどの減少にとどまっている。名古屋大学場・福和伸夫名誉教授は「徹底的に建物の耐震化をしなければならない」とコメント。住民の避難意識の変化は、定期的な調査がされておらず、想定には反映されていない。東京大学大学院・関谷直也教授は「南海トラフの被害が考えられている地域では避難計画や自治体の防災対策は進んでいるた、今回の被害想定はそれを十分にくみ取れていない」とコメント。