サタデーステーション (ニュース)
台風13号にいついて。奄美地方が大荒れのピークを迎えている。暴風域を伴いながら奄美大島に最接近し、猛威を振るっている台風13号。鹿児島県奄美市で最大瞬間風速29.1mを記録、今夜予想される最大瞬間風速は45mとなっている。さらに奄美地方だけでなく九州地方を含む広い範囲でも強い雨をもたらしている。台風13号の直撃が3連休の初日と重なったことで特に観光業には大打撃。マングローブの森をカヤックで巡るツアーなどを企画しているツアー会社。土曜日は中止。奄美大島には2週間前、過去最強クラスの勢力を持った台風10号が直撃したばかり。ホテルではこの3連休の予約キャンセルが相次いでいた。
台風13号は異例の残暑を一層厳しくした。気象予報士・野口琢矢さんは「本州付近に張り出している太平洋高気圧を強めている。各地で真夏のような暑さとなっている」と解説した。猛暑日となった鳥取。鳥取砂丘には多くの観光客が訪れていた。熱中症などでレンジャーの対応を受けた人は5人。近年は暑い時間が夕方まで伸びていることもあり砂丘の巡視時間を延長、さらに去年からドローンで巡視している。収穫作業に追われる秋の味覚・ナシの成長にも異変が。日光が強く長時間当たると変色したりまだらになったナシができやすくなる。2色の紙を使い光の量を調節しているが、意味をなさなくなるくらい気温が高い状況となっている。以前は10月上旬まで収穫していたこともあった梨。最近はお彼岸を過ぎたあたりから熟しすぎて落下が相次いでいる。鳥取県、長崎県や佐賀県などで37℃を超え、全国81地点が猛暑日に。埼玉では35℃を記録、イベントにも影響が出ている。ムーミンバレーパークでは噴き出す水を浴びて大喜びする子どもたちの姿が。みずあそびエリアの開放を延長。きのうから秋のイベントも始まり2つの季節が重なった状態に。気象予報士・野口琢矢さんは「来週くらいまでは極端な暑さがあるがその先は落ち着いてくる見込み」などと解説した。全国的に暑さが続く中、注意が必要なのが落雷。ストームチェイサー・青木豊さんは「今年は東京・埼玉で雷が多かった印象」などと語った。実際に今年7月・8月の東京で観測された落雷数は1万8900回と例年の3.3倍。