列島ニュース 静岡局 昼のニュース
静岡市の社会福祉協議会が運営する地域支え合いセンターは、おととし9月23日から24日にかけての記録的な大雨で大きな被害が出たことを受けて、市が去年1月に設置し被災者の生活再建を支援してきた。きのう市内で開かれた活動の報告会では大澤佑介センター長が被災者を訪問して困り事を聞き取ったり、孤立を防ぐために地域で交流会を開催したりしてきたことを説明し、これまでに450世帯以上を支援してきたと報告した。その上で実際の支援の事例として自宅が浸水で半壊したものの1年近くそのまま住み続けていた高齢の男性を紹介し、「地域との関わりが薄かったり生活に課題を抱えていたりする世帯ほど支援の輪から漏れやすい」と訴えた。また、センターでは現在も30世帯ほどと定期的に連絡を取るなど見守りを続けている。センターの活動期間は今月末までとなっていて今後は民生委員や地域のボランティアなどと個別に対応していくという。大澤センター長は「日常の中で課題を抱える人達を支えていく、見守っていくことが求められていくのでは」等と話した。