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愛媛・愛南町の御荘湾では、ここ数年、かきの生育が悪くなり、データに基づいた養殖を導入した。協力したのは水産ベンチャー企業の早川社長。6年前に徳島県で創業し、全国の産地で養殖の効率化を支援している。水温・塩分濃度・水中の酸素量などを1時間ごとに収集し、急激な変化があれば養殖場所の移動などを提案する。データを生かした管理ができるよう、新たにかご式の養殖も始めている。沖縄・久米島では、かきの完全陸上養殖の研究が行われている。海洋深層水を使用するため食中毒のリスクを下げるメリットもある。植物プランクトンの確保が課題だったが、10年かけて培養方法を確立した。生産できるのは年700個ほどで、まだ出荷できる段階には至っていない。量産化でコストを削減し、数年以内に販売を始めたいという。