サタデーウオッチ9 (ニュース)
人気の観光地、京都の嵐山。アイスクリームや飲み物を手に散策する人たちの姿が見られる一方、商店街の人たちがごみを拾っていた。商店街では以前、ごみ箱からごみがあふれ景観が損なわれたとして、メイン通りからごみ箱が撤去された。その一方で、テイクアウトできる飲食店が増えたことなどからポイ捨てが後を絶たない。苦肉の策で「ゴミは買った店で必ず捨ててください」というポスターを貼ることにしている。京都市が去年行ったアンケート調査でもごみのポイ捨てなどで迷惑したと答えた市民は69%。行政も対策を強化している。市内の観光地には、ごみ箱がおよそ300基あるが、今月、繁華街の祇園でごみの回収頻度を1日2回から3回に増やした。さらに、ごみを5分の1に圧縮することができより、多く入れられるスマートごみ箱も増やしてきた。ところが今月、SNSに投稿された動画には割り箸や空き缶が散乱した様子が。撮影されたのは桜が満開を迎えた時期だった。市の職員はごみ箱にたまったまま回収されない夜間、早朝にカラスにつつかれ散らばったのではないかとしている。先週、カラス対策でごみ箱にふたをつけるなどの対応も始めた。観光客がさらに増える大型連休はまもなく。受け入れる側の取り組みは続く。