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ドラえもんの声で愛された声優・大山のぶ代さんが、先月29日老衰のため90歳で亡くなった。ドラえもんの声を長年担当し、その明るい人柄で多くの人に愛された。1933年東京・渋谷で生まれ、高校時代には周囲に演技がうまいと褒められたことをきっかけに演劇部に入部。高校在学中に俳優になることを志し、俳優座の試験に合格。始めて声の仕事をしたのは米テレビドラマ「名犬ラッシー」。吹き替えを担当したことで声優としてのキャリアをスタートさせた。そしてせいゆうとしての代名詞となったアニメ「ドラえもん」。2005年の24時間テレビでは、ドラえもんで声優をしていた5人が出演。子供の頃には、声に関して悩んでいたという。そのコンプレックスを強みに変えてくれたのは母親だった。そして特徴的な声を生かし、約26年間ドラえもんを担当。プライベートでは1964年に俳優・砂川啓介さんと結婚。その後も精力的に活動する中、2001年に直腸がんが判明し入院。入院してもドラえもんだけは降板しなかったという。声優交代後に行われた本の出版イベントでは、ドラえもんの存在について「あの子にリードされながら頑張ってきた。あんまりすてきなキャラクターに会っちゃったんで、オファーで限りなくドラえもんでナレーションしてというのが来たが、他のはごめんなさいと全部お断りしてドラえもんだけできて。こんな幸せなこんな素敵なこと26年過ごせたからもう声の出柄hないいんじゃないかなって」などと語っていた。大山さんと同じ時期にしずかちゃん役を演じていた野村道子さんは「お亡くなりになる前に写真でもいいから最近の大山さんに会いたかった」などとコメント。ドラえもんを引き継いだ水田わさびさんは「今も演じる中で大山さんがマイクの前に立つ背中を思い出す。その背中に届くようにのび太君たちとこれからも冒険します」などとコメント。声優を始めた頃からの付き合いだという野沢雅子さんは「まだ実感が湧きません。寂しいけれどあちらのみんなと集まってまた一緒にお芝居してね」などとコメント。古くから親交があった黒柳徹子さんは「とても面倒見の良い人。いつでも私に優しくしてくださいました。今頃天国でみんなで一緒にたくさんのお話をしていることと思います」などとコメント。葬儀はすでに親族のみで執り行われた。