情報7daysニュースキャスター FOCUS:
きょう未明、JAXA宇宙飛行士の油井亀美也さんらを乗せた民間宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げられた。ISS(国際宇宙ステーション)で行われる宇宙ミッションとは、どのようなものなのか。今年3月からISSに滞在し船長を務めているJAXA宇宙飛行士の大西卓哉さんが、分刻みのスケジュールの中取材に応じてくれた。大西さんが主に活動するのはISS内にある「きぼう」という日本の区画で、地上400kmの宇宙での生活は地上とは別世界。飲水は尿をろ過してまた飲むを繰り返し、寝る時は体を“壁”に固定。モノは浮いてすぐ失くすので、マジックテープのような“面ファスナー”が必需品だという。そこで行われるミッションの多くは、宇宙という特殊な環境でしかできない実験。例えば創薬分野では、これまで「がん」や「筋ジストロフィー」などの薬の効果を上げる研究が行われてきた。宇宙実験を主導するのがJAXA筑波宇宙センターで、地上管制チームでは最大約120人の管制官が細かく役割分担をして宇宙での活動を支えている。インクリメントマネージャーの井上夏彦氏は「国の機関が使える宇宙飛行士の時間は上限が決まっている」と話した。宇宙と地上で連携し、時間との戦いの中挑む宇宙実験ミッションの裏側にテレビカメラが初めて入った。