ワールドビジネスサテライト (ニュース)
先週末、アメリカやイギリスなど世界10か国以上で起きた反テスラデモ。トランプ大統領と親密なイーロン・マスクCEOが大規模な政府の歳出削減を進めていることなどへの抗議運動。世界的なテスラ車の不買運動が広がる中、テスラの株価は去年12月の高値から半値近くまで暴落している。テスラに投資してきた株主も「テスラの状況はますます悪化している」と話す。今週、来日したアメリカの投資会社アーク・インベストメント・マネジメントのキャシー・ウッドCEOはテスラなどへの集中投資で過去に驚異的な運用実績を上げ“ハイテク株の女王”と呼ばれた人物。変わらず、強気の理由は今年、テスラがアメリカで実用化する予定の完全自動運転のロボタクシー。ウッド氏は、これが自動運転市場のイノベーションを加速させるためとみている。世界中を走っている自社の車から膨大なデータを集められるため、テスラが、この分野で圧倒的に有利になると分析している。ただ、ウッド氏率いるアーク・インベストメントのファンドは2021年ごろまでは圧倒的な運用成績だったがその後、相場全体の上昇に取り残されている。足元での苦戦を認めつつ、ウッド氏はトランプ政権が進める規制緩和や減税の長期的な効果を強調。こうした政策がテック企業などのイノベーションにつながり、アメリカ経済を再び高成長に導くと訴えた。