サタデーウオッチ9 (ニュース)
まもなく東日本大震災の発生から14年。その後も各地で想定を超えるような災害が相次いでいる。そんな中、復旧活動に参加する重機などを扱うボランティアのニーズが高まっている。茨城県つくば市にきのう完成したのは、災害現場で重機を使って土砂や倒木の撤去に当たる技術系災害ボランティアの研修を行う施設。日本財団ボランティアセンターが整備した。技術系災害ボランティアは、被災地で行政がフォローできない民家の泥のかき出しやがれき撤去などを行う。施設の重機の選定に携わった鈴木暢さんは、技術系災害ボランティアの活動をする団体の代表。鈴木さんは、各地で災害が起こるたびに現地に足を運び、現在も能登半島地震の被災地で復旧活動などに当たっている。ボランティアを始めたきっかけは14年前に起きた東日本大震災。震災の2週間後、知人の支援のため福島県いわき市に入った。そこに広がる一面のがれきの山。ボランティア活動の中で人の手で行う支援に限界を感じたという。重機の必要性を感じた鈴木さん。講習を受け熊本地震などの現場で経験を積み専門知識を習得した。今後、施設では重機に限らず、ロープやチェーンソーの扱い方を学ぶ研修も行われる予定。