福島第一原発事故からの復興を目指す福島・双葉町。住民ゼロからの再スタートを切った町に、いま子育て世代が移住し始めている。2000人規模の町づくりは実現できるのか、いまだ最終処分地が決まらない除染土の行方は。原発事故から間もなく14年になる双葉町。かつて国道は、人が歩くことはできなかったが、今は通行が許可され、少しずつ町に生活が戻り始めている。駅前では電車から降り立つ人の姿も多く見られるようになった。最近オープンしたコーヒー焙煎ショップ「AIu」・深澤諒さんは「地域で焙煎したコーヒーを楽しめるような環境を作りたい」と語った。双葉町は原発事故のあと全町民7000人以上が避難を強いられた。事故から11年が過ぎた2022年8月、駅を中心とする復興拠点で避難指示が解除。町に少しずつ人が戻り始めた。それでも現在、住む人は僅か181人にすぎない。こうした中、町に子育て世帯が増え始めた。