ポツンと一軒家 熊本県のポツンと一軒家
熊本県のポツンと一軒家を訪ね、主の汎さんに話を聞いた。防風林のために自力で選定した生け垣があった。生け垣の入口を通ると49年前にできたお墓があった。元々は上にあったが参りやすい場所に改葬した。汎さんは20年前に妻を亡くしてから1人暮らし。昔は集落だったが汎さんが子供の頃にはすでに1軒だけになっていた。汎さんは7人兄弟の長男。家は元々別の場所にあったが通うのが大変なため畑のそばに祖父が古い家を買って建て替えた。祖父はみかん栽培を始めたがみかんだけでは生活が困窮。汎さんは高校に進学せず家業を手伝いながら、10年間東京で出稼ぎもした。その後醤油会社で60歳まで勤務し、定年退職後にみかん畑を受け継いだ。晩柑、金峰みかん、デコポンなどの木が植えてあった。汎さんはみかん畑の斜面で作業中に転んで救急搬送されたこともあった。