新政権はどう向き合うか 日本外交の課題

2025年11月18日放送 4:05 - 4:14 NHK総合
視点・論点 (視点・論点)

発足直後に首脳会談を相次いで行った高市政権。日本外交にとって最重要なのは日米関係。先の日米首脳会談で高市首相は「日米同盟の黄金時代を築く」と訴え、トランプ大統領も好意的に応じた。第2期トランプ政権は大統領の意向が決定的な重要性を持っており、同盟や安全保障に関心が薄いのが特徴。防衛費拡大など日本への要望は今後も続くとみられ、これまで米国が担ってきた東アジアでの主導的な軍事的役割の一部を日本が担うことを期待している可能性。
日本外交の柱の1つ、対中関係。習近平国家主席が高市首相と会談した背景には、対米関係が不安定で経済状況も厳しい中日本との関係を重視する意向があるとみられる。首相も靖国神社訪問を見合わせるなど対応した一方、会談では中国の人権問題などに言及。国会では「台湾有事は日本も存立危機事態」との見解を示していて、中国は高市政権と台湾との関係を注視していくとみられる。
日本の経済規模は今年中に世界第5位になる見込みで、高市首相が訴える「世界の中心で花開く外交」を実現するには日本単独の力では不十分。その点で重要になってくるのが世界全体を見据えた外交。実現には歴代政権が築いてきた世界の大多数の地域との友好的関係を活かすべきで、価値観を共有する諸国と協力を深める必要がある。TPPなど多国間外交の枠組みを発展させること、グローバルサウスなどの国々への支援も継続させること、内政とのバランスをとることなどが求められる。


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