イット! (ニュース)
水路の一面を覆う大量の水草は全て特定外来生物。高値が懸念される新米の生産量に影響を及ぼすおそれが出てきた。千葉・印西市の米農家・佐藤昭夫さんは東京ドーム3個分の田んぼでコシヒカリを栽培していて、今月下旬に収穫予定だが、頭を悩ませていた。南米原産の特定外来生物のナガエツルノゲイトウはツルが稲に絡まることで新米の生産量にも影響するおそれがある。最大の特徴は驚異的な繁殖力。佐倉市の水路では少なくとも600m以上にわたり埋め尽くしていた。茎から次々と根を生やして増殖していくことが理由。農水省によると兵庫・尼崎市で初めて定着を確認して以来、おととし2月時点で25都府県、関東では茨城でも確認された。ナガエツルノゲイトウの専門家・丸井英幹さんは長く続く猛暑が爆発的な増殖を加速させていると指摘。福島県でもナガエツルノゲイトウが確認されていて、生息範囲は拡大しているという。