日本アニメ 海外で6割稼ぐ背景

2024年10月21日放送 22:34 - 22:38 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

今、世界で伸びているのが日本のアニメや関連グッズなどの市場。規模は4兆6000億円ともいわれ、すでに海外での売り上げが6割近くに達したとされている。ニューヨークで80年以上続く、老舗の劇場で、この日、上演されていたのは日本の大人気漫画「進撃の巨人」のミュージカル。全編、日本語でのパフォーマンスにもかかわらず3日間のステージは完売。合計でおよそ9000人の客を動員した。さらに、ニューヨークの別の場所で3000人規模のファンが詰め掛けたのは今年20周年を迎えるアニメ「BLEACH」のイベント。日本からメインの声優・杉山紀彰さん、森田成一さんが駆けつけ、公開アフレコを披露した。実は、このアニメイベントはコミコンという巨大展示会の一部。コミコンは本来、スパイダーマンなど米国のコミックが中心だが、ここ数年、大きくなっているのが日本のアニメの存在感。プラモデルなど関連グッズのブースには多くのアニメファンが駆けつけていた。グッズ市場をけん引するのがバンダイナムコ。売れ筋はアニメと同じポーズを再現できるよう関節などを増やしたフィギュア。価格は5000円から9000円程度でコアなアニメファンから人気だという。また、10ドル程度のリーズナブルな価格帯も伸びている。一方、海外の配信事業で急成長しているのがソニー傘下のクランチロール。日本のアニメに特化したサービスで200を超える国と地域で展開。有料会員数は8月に1500万人を突破した。クランチロールは、さらに市場を広げるためアニメグッズの販売も行っているほか近年は主題歌など音楽関連の配信も強化。ソニーグループの強みを生かし、ソニーのアーティストのコンテンツを提供することで音楽ファンも取り込もうとしている。


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