映像は戦争をどう伝えた

2025年8月15日放送 22:31 - 22:39 テレビ朝日
報道ステーション 戦後80年 記憶が歴史になる前に

1944年10月の台湾沖航空戦は、台湾に攻撃を仕掛けたアメリカを陸海軍の航空部隊が迎え撃った戦い。その戦果を信じた国民は大勝利に湧く。事実であればアメリカの空母部隊は壊滅している。実際は日本の惨敗。後にアメリカはこの戦いで空母も戦艦も1隻も沈没していなかったことが判明している。さらにその後のレイテ沖海戦では帝国海軍が事実上壊滅。もはやウソをついているという感覚すらもマヒしたのか日本ニュースの内容はめちゃくちゃ。一方で増えていったのが国内の話題。絶望的な戦いが続く前線からは徐々にフィルムが届かなくなり戦果を捏造するにも限界があった。多くを占めたのが戦争への協力呼びかけ。いよいよ日本がたどり着いたのが死ぬことを前提とした神風特別攻撃隊。初めて報じたのが232号。これがその後の日本ニュースをさらに歪める。日本ニュースはこの後、終戦までの間に22作が作られ、うち13作に特攻に関する内容が含まれた。日本ニュースにはこの先、終戦までの期間、沖縄での地上戦のことも、広島、長崎の原爆のことも出てこない。戦争末期の多くはアメリカが撮影したもの。国民は実態を知らされないまま、8月15日を迎える。日本映画者・加納龍一氏は一つ一つはたいしたことない。気がついてみたらどうにもならなくなっている。小さなことの積み重ねで変わってくるとの言葉を残している。


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