映像は戦争をどう伝えた

2025年8月15日放送 22:21 - 22:29 テレビ朝日
報道ステーション 戦後80年 記憶が歴史になる前に

太平洋戦争開戦以来、有利に進めてきた日本。それを一変させたのは1942年6月のミッドウェー海戦。事実は日本の大敗北。戦闘に参加した空母4隻は全滅、多くの熟練パイロットを一気に失う。軍とメディアが一体となり国民へウソをつくきっかけとなる。戦争のニュースを唯一映像で伝えていた日本ニュースは一切報じていない。フィルムが失われたこともありなかったことにした。沈黙を破ったのはソロモン海戦。損害の隠蔽と戦禍の水増しが始まる。最終的には主力艦の戦艦2隻が沈没。多くの航空兵力を消耗させた戦いだった。開戦から1年。映像の中では破竹の快進撃を続けていた。ただこの頃になると国内では多くの人が苦しい生活を強いられるようになる。国民を鼓舞するのも日本ニュースの役割だった。
1943年アッツ島で守備隊が全滅する。さすがの軍部も全滅までは隠し通せなかった。その慰霊式を伝えるニュースでは“玉砕”との言葉が使われた。玉砕とは玉が美しく砕けるように潔く死ぬという意味。最後はバンザイ突撃で命を兵士たち、それを玉砕という言葉によって美化し真相をうやむやにした。以降、太平洋の各地で玉砕が繰り返されるようになる。国の将来を担う学生までも戦場に送る「学徒出陣」を決める。映像からはどこか物悲しい雰囲気が伝わる。日本ニュース製作部長・土屋氏は、一人の学生の後ろ姿を帽子から足元まで長くパンダウンするシーンに東條首相の演説をかぶせたのは、悲壮感をもり立てるために意図的に編集したものとしている。日本ニュースは後に世紀の大誤報といわれる大本営発表をそのまま伝える。


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