ふるさとの未来 (ふるさとの未来)
今年上半期に日本を訪れた外国人観光客は4年ぶりに1000万人を超え観光業は大きく盛り返している。その一方で懸念されているのがオーバーツーリズム。観光客増加により渋滞や騒音などで住民生活に支障がでたり旅行者の満足度を低下させてしまう状況のこと。人気観光地の京都ではオーバーツーリズムが深刻化。また物流の2024年問題により人手不足のバス業界では悪影響が予想される。そんな中で新たな移動手段を開発する動きもある。ジップ・インフラストラクチャー株式会社が開発している乗り物は自走式ロープウェイのZipper。ロープウェイといえば比較的誰もが見たことのある乗り物だが、その性能について取締役のレボンキン マリオ イアンカロスフェリドさんは従来のロープウェイは直進のみだがZipperはロープとゴンドラが独立しているためカーブや分岐が自由自在な柔軟性の高い仕組みになっている。さらに大型の駅の場合はスムーズな乗り降りが想定され分岐しながらどこにでも移動が可能。新たな道路は不要で様々な場所での走行が可能。既存ものもレールと比べコスト・建設期間は5分の1。ロープウェイの1.5倍の風速まで運行できる。自動運転のために運転士不足も起きず、旅客需要に対し社長数の増減ができる。1台に12人の乗りの設計で1時間3000人を輸送する能力がある。今年6月にはフィリピン基地転換開発公社とMOU締結を行った。既に国内外からも期待が寄せられている。過疎化の進む地方都市の新たな交通インフラとして大きな期待を集めている。