モーサテ (経済情報)
村松さんはパウエル議長の議会証言について「きのうは無難に消化してこれまでと同じストーリーを語った。1年前にパウエル議長が上院で議会証言をして、この時は利上げペースの加速の準備ができているとタカ派的な発言をして市場にサプライズを与えて米金利が急上昇した。その時に米金利の急上昇を嫌気してシリコンバレーバンクが保有債権を売却して、その噂が広がり、1日で預金が5兆円も流出してわずか数日で破綻する事態に陥った。S&P500は大きく上昇しているが、KBW地銀株指数はまだ22年末水準にも達していない。ニューヨーク・コミュニティ・バンコープの経営があやしくなっているということで、好調な米国経済だが、アキレス腱は脆弱な中小銀行、その要因となっている商業用不動産問題。導火線は米金利上昇。パウエル議長はいつ利下げを始めるのか、どのくらい利下げするのか、拡大したバランスシートをどうするのか、マーケットはパウエル議長の運営に注目する」などと述べた。