来月下旬でパンダゼロに…今後は

2025年12月15日放送 16:37 - 16:45 日本テレビ
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中国に返還されることが決まっていた上野動物園のジャイアントパンダだが、具体的な返還日程が決まった。上野動物園の双子のパンダ、シャオシャオとレイレイは中国野生動物保護協会との協定で来年2月20日が返還期限とされていた。そしてきょう、東京都などは来年1月下旬に中国へ変換すると正式に発表した。これを受けてあすから2頭それぞれ観覧場所を区切り、1分程度までの観覧とし、今月23日以降は事前申し込み制となる。最終観覧日は来月25日に決定した。これまでパンダは日本と中国の友好の象徴とされてきた。ジャイアントパンダが初めて日本に来たのは1972年。日中国交正常化を記念し、上野動物園にカンカンとランランがやってきた。当時はパンダを一目見ようと約2キロの列ができ、日本中がパンダブームに沸いた。初来日から50年以上多くの人を虜にしてきた。今年6月には和歌山のアドベンチャーワールドの4頭が返還された。これに加え、上野動物園の2頭も来月下旬に返還されるので日本国内のパンダは約50年ぶりにゼロになってしまう。上野動物園の元園長で日本パンダ保護協会の土居さんは「動物とか自然環境や植物に関心を持つにはなにかきっかけが必要。パンダは我々と動物どこか関係あると知ってもらえるひとつの重要な動物。そういう意味で日本でいなくなってしまうのは残念。」などと話した。いま日中関係が悪化しているなかで再びパンダ外交が行われるのかどうか。これまで日本側は新たなパンダの貸与を要請していたが、先月中国共産党系メディア「北京日報」は専門家の見解として日中間の緊張状態が続いた場合「中国側は日本への新たなジャイアントパンダの貸与を停止する可能性がある」と報じた。台湾有事をめぐる高市総理の発言を受けて中国が日本に圧力を強めるなかでこういった報道が出た。NNN中国総局長の柳沢記者によると中国はパンダを外交の武器として使っていて、今月には中国を訪問したフランスのマクロン大統領に対し習近平国家主席自らが新たなパンダを貸与することを約束した。これはフランスとの友好関係をアピールしたい狙いがある。一方日本とのパンダ外交については日中関係が悪化するなか中国政府関係者が「高市政権の間は新たなパンダの貸与は難しいだろう」と指摘している。東京都はパンダの繁殖・保護・研究プロジェクトの継続のため新たなつがいの貸与を中国側に希望してきたがこれまで正式な回答はないという、などと伝えた。


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