NHKニュース おはよう日本 (特集)
東日本大震災で約1800人が犠牲になった岩手・陸前高田市。小学3年生の時に被災した男性を取材。津波で母と妹2人を亡くした。悲しみに暮れる父を見ているのが辛くなり家族のことを考えなくなった。その後家以外の居場所を求めあしなが育英会へ。親を亡くした子供の心のケアを行う施設で、心の拠り所になった。去年1月に起きた能登半島地震では、被災地にボランティアとして10回以上通った。あしなが育英会の活動にも加わり、親を亡くした子供の支援活動も行っている。様々な悲しみに触れ、自分も悲しみに向き合おうと今年の冬に初めて一人で三人の墓を訪れ、新たな一歩を踏み出した。東日本大震災で家族や友人を亡くした人を対象に行ったアンケートでは、亡くなった人を思う時間について「変わらない」と回答した人が約半数などといった結果だった。専門家は「亡くなった人を思い出すのは正常。その時感じる感情を否定しないで受け止めてほしい。」などとコメントしている。