news zero NNN戦後80年プロジェクト いまを、戦前にさせない
東京・表参道に立つ山陽道書店は80年前の今日、生と死が交差する場所になっていた。1945年5月25日夜から26日にかけての山の手空襲では渋谷や赤坂、青山などが狙われた。3月10日の東京大空襲より多くの焼夷弾が投下され3242人が亡くなった。山の手空襲を経験した泉宏さん95歳。当時、山陽道書店から徒歩3分の場所に住んでいた。火事を防ぐため家に残っていた泉さんも避難を決意。近くにあった倉庫にどうにか逃げ込んだ泉さんは家に戻ると姉とは再会。やけどを負った母親は山陽堂書店に逃げ込み助かった。父親は見つからず泉さんは空襲で亡くなったと考えている。山の手空襲から80年。泉さんがつらい戦争体験を伝え続ける訳は「僕たちの年代が語り継がないと戦争のばかばかしさ、怖さが風化する」などとコメント。一方で「理解しようとするのは無理、ただこういうことを知ってほしい」などとコメント。