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新宿歌舞伎町は夜の訪れとともに多くの人を吸い寄せる歓楽街で掃除をする人たち。彼らはこの街を定期的に清掃して回るボランティア。その中の1人、貴村ハルカさん22歳は去年ボランティアをまとめる団体に就職し、相談員という仕事に就いた。彼女が働くのは歌舞伎町に事務所を置く「日本駆け込み寺」。トラブルや悩み事など思い悩む人の相談に対応する。現代の「駆け込み寺」は5万人以上の相談を受けてきた。相談員は50〜20代の男女9人。日本駆け込み寺代表・天野将典さんは「自殺、薬物、金銭問題、詐欺、かなりの件数の相談が毎日入ってくる」と語った。目立つのは家族や身内のホストクラブ通いや売春をやめさせたいという相談。相談ケース「13歳の娘が家出を繰り返し歌舞伎町で遊んでいる。いわゆる『トー横キッズ』になってしまった」。13歳の娘はリストカットや薬の過剰摂取をしていて、家での会話も少なく、どうしたら更生させられるのかと母親が相談。他人のディープな話を聞き、答えを探すという仕事をハルカさんはなぜ選んだのか。ハルカさんは去年夏に駆け込み寺主催のイベントに参加し、トー横キッズを目の当たりにした。日本駆け込み寺では子どもたちから直接相談を受けることも多い。対面のリアルな相談は「歌舞伎町の今」を知る上で重要。