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自民党の小野寺政調会長が年収の壁の引き上げについて、「なぜ学生が103万円まで働かなきゃいけないのか」と話し、国民民主党の玉木代表は不快感を顕にしている。庶民の痛みを知らないマリー・アントワネットにまつわる「パンがなければケーキを食べればいい」という有名なフレーズ。彼女の名前を挙げて批判したのは玉木氏。批判の矛先は自民党の小野寺政調会長。議論が進む年収の壁問題。学生を扶養する保護者の負担を軽減する特定扶養控除について、与党が150万円にすると調整中の発言だった。現在の制度では、学生が年間103万円超の収入がある場合、扶養する保護者への課税が多くなる。玉木氏は「学生は学業に専念すべきであり、103万を超えて働くのはおかしいと言われてもそうせざるを得ない状況を作っているのは今までの自民党政治なのではないのですか?」などと指摘。教育の経済的負担を下げていくことと働きたい学生がもう少し働けるようにすることは両立可能だと思うなどとした。日本学生支援機構の学生生活調査によると、大学の学部生でのアルバイト経験者は83.8%で仕送りがゼロか就学には不足するという学生は31.5%に上るという。大学生の3人に1人が学業には収入が必要という状況にある。小野寺政調会長はその後「補足」と称してSNSで「学業に専念できるよう政治が支援するのが本筋」との意図ですと説明。与党と国民民主党は今日も政調会長同士の会談を行う。