週刊フジテレビ批評 (特集)
今週水曜にフジテレビの番組審議会内で清水賢治社長が就任の挨拶を行った。この日は通常とは変わり、中居氏と女性のトラブルにおけるフジテレビの対応について審議が行われ、その様子を紹介。岡室美奈子副委員長らからは「女性保護のためということを隠れ蓑にしているような印象をどうしても受けてしまっている」などと意見が出た。一連の問題による様々な影響を不安視する声として齋藤孝委員らは「良い番組作りのためにも制作会社の方にしわ寄せが行かないようにするべき」などと意見が示された。
フジテレビの番組審議会内は再生への取り組みの報告が行われ、清水賢治社長は経営刷新小委員会の設置、再生・改革プロジェクト本部の立ち上げ、再発防止・風土改革ワーキンググループ活動、第三者委員会の調査サポートと動いていることを明かした。フジテレビの今後について、最相葉月委員らは「経営陣が変わって終わりではなく、テレビが社会に必要とされるためには何が重要かを自問自答するチャンスと考えることが今後へのヒントになる」などと提言した。但木敬一委員長は今回のフジテレビの行動は全く持って時代錯誤であり、 人材が宝である時代において社内の人材に攻撃してきた人物に対して会社がどう反撃するかをちゃんと考えていたのか、さらに言えば中居氏を発覚後1年6カ月も看板スターとして起用したことについてフジテレビが本当にどれほどの反省をしているのか、また中居氏のような人物を起用し続けたことは以上でもあり視聴者に対する裏切り行為であるなどと言及した。委員たちからの意見に対し、遠藤副会長らフジテレビサイドは今回の騒動の背景にはフジテレビが80年代ごろからの成功体験から全能感を抱いてしまった者が殆どであり、今回をチャンスとして2020年代にアップデートしていきたいなどと述べた。