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石破茂総理大臣が就任後初めて所信表明演説を行った。石破カラーを打ち出す一方野党への配慮をにじませる異例の演説となった。石破総理は、石破カラーの政策として地方創生のための交付金倍増を打ち出した。国内の治安維持いわゆる闇バイト対策について「“闇バイト”を募集する情報のネット上からの削除に一層努める。防犯カメラなどの整備、青パトによる活動など国として支援し、町ぐるみの防犯対策をさらに促進する」と言及。自身の掲げる政策をおよそ32分間に渡り話した石破総理。目立ったのは、野党に対する低姿勢とも取れる発言。石破総理は「他党にも丁寧に意見を聞き、常時率直に意見を交わす慣行を作り、党派を超えて議論」と述べた。石破総理が野党への配慮を見せた背景にはある重要ポストの存在が。政治ジャーナリスト・田崎史郎氏は「絶大な権限を持っているのが予算委員長」と語った。衆議院の予算委員長を担っているのが立憲民主党・安住淳前国対委員長。予算審議の場では質問者や回答者の決定権を持つなど答弁に関して強い権限がある。予算委員会は不正不祥事を追及する場にもなるため今後、与党の思う通りにいかない運営がなされる可能性がある。野党議員が予算委員長となった30年前は、当時佐川急便グループからの1億円借り入れ問題で追及されすでに退任していた細川護煕元総理大臣に対し、与党の反対を押し切って証人喚問が決定された。今後どのような議会運営が行われるのか。田崎氏は「安住予算委員長はベテラン。立憲民主党の国対委員長、財務大臣も経験。知り尽くした人が議事運営に当たる。自民党、政府が思うような予算委員会の進行ではなくなると思う。戦々恐々、緊張感を持った予算委員会になるのでは」と語った。