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きょう番組が取材したのは群馬県のナス農家。農家の田所さんによると全体の約1割近くが少しいろあせたナス「ぼけナス」になっている。味は普通のナスと同じそうだが出荷はできないとのこと。ここ数年は暑いのでぼけナスが出ているが今年は例年よりも廃棄が多いという。bけナスは農業の世界では正式には「つやなし果」というそう。日本のナスの最大産地・高知県の農業振興部によるとつやなし果はナスが高温にさらされ表面から水分が蒸発してしまい、色褪せたりガサガサになってしまった状態。高温や乾燥による水分不足で発生しやすくなるとのこと。ぼけナスになると日持ちが悪くなるなどの問題があり出荷できなくなるという。東京の市場で今月21日までの1週間のナスの最新卸価格を見ると、前週比13%アップしている。ただ前年同期比では6%安くなっている。東京大田市場の本多社長によると今後の天候次第でいま畑にあるものが猛暑と干ばつから回復するのは難しいという。さらにこれから種植えをする西の産地でも種植の時期をずらす可能性があり、そうなると品薄になり価格が高くなる可能性があるという。鳥取県西部の特産・白ネギを育てている農家では今年は日中の高温に加えて夜間も気温が下がらないためネギが全体的に細い状態になっている。さらに降水量も少なく根が腐ってしまう病気が発生している。それでも9月に出荷予定の白ネギは順調に生育しているとのこと。本多社長も今後のネギ価格について「8月より9月はいいと聞いている。少し前の高値からは落ち着いてきたが今後も太めのネギは調達するのは難しい。」としている。異変が起きているのは野菜だけではない。千葉県・松戸市にあるぶどう農園では7、8月の猛暑によって本来は紫に染まる巨峰が部分的に緑色のままだという。市場では前年同期比14%高い価格で取引されている。本多社長のヨミでは「適正価格で推移。9月~露地もの中心に暑いと甘味が乗る」としている。