めざまし8 (ニュース)
リニア中央新幹線は2034年以降の開業を予定。全長286km、品川〜名古屋を最速40分で結ぶ。問題が起きたのは4つの工区のうち第一首都圏トンネル小野路工区(東京・町田市)。掘り進めているトンネルの地上部分の地中から水と気泡が湧き出した。掘進工事中の工区の6か所で初の問題報告。考えられる原因について芝浦工業大学の稲積教授によると、気泡剤と水が砂の層やボーリング跡を伝って地表に漏れ出した可能性(地表への影響はない)。シールド工事で圧力がかかり、地中にある別のガスが漏れだした可能性(有毒ガスの場合、影響がある)。JR東海は工事を中断のうえ、因果関係を調査中としている。採取した水は界面活性剤を検出したが、飲料水の基準値未満。気泡は地上から50cm上の気体の酸素濃度で、健康には影響ない数値。健康への影響は現時点では否定している。橋下さんは「土地の買収の補償はないだけで、家に影響があるとか生活に影響があるところは補償の対象」などと述べた。リニア新幹線は8割以上がトンネル。可能な限り直線で南アルプスなど山にトンネルを造る必要性がある。地表から40m以深のトンネルは地権者などの同意がいらない場合があり、用地買収の必要がなく工事が可能。本格的な掘削を行う前に工事による地上への影響などを検証する調査掘進を実施。泥土圧シールドは土砂に泥土を混合し、現場を安定させる工法。デメリットは、シールドマシンを泥土圧用に交換するため、経費がかさみ、掘削後に廃棄物の泥土が発生するため処理や運搬の費用がかかる。風間さんは「大型の土木あるいは運輸関係の工事は、60年前は大変な経済効果を持っていたが、今は将来に向ってどうなんだというところはチェックしてみる必要はある」などと述べた。