大下容子ワイド!スクランブル ピックアップNEWS
毎年2,000人以上の子どもたちが小児がんと診断される中、髪を失った子どもたちに無償でウィッグを届けるヘアドネーション活動を続けている伊谷野姉妹。「自分と同じ若い世代の力になりたい」という思いで高校時代に活動を始め、その1年後に最初にウィッグを届けたのは小児がんで闘病する当時11歳の女の子だった。帽子やバンダナで頭を隠していた女の子。完成したウィッグを手渡すと「普通に女の子だ」という言葉を繰り返した。真莉愛さんは「その言葉を聞いて今まで自分がやってきたことは間違いではなかったし、喜んでもらえることだったんだと改めて実感した」、友里愛さんは「ご家族の方も泣いてらっしゃったんですが、私も涙が止まらなくて、ここには意味があったんだなとすごく思った」と話す。その後、女の子は無事に退院し、姉妹のもとには母親から小学校の卒業式の写真とともに「再発の兆しもなく元気に過ごしております。このウィッグをまた次の人へとバトンタッチできたら…と考えております」と綴られた1通の手紙が送られてきた。子供用のウィッグは病気が完治したりサイズが合わなくなった場合、次に必要とする子どもたちのもとに届けられることも多い。”幸運のウィッグ”は受け継がれていくと感じたという。伊谷野姉妹は将来、小児科か産婦人科の医師になることを目指し、日々勉強中。いま思い描く未来を聞くと妹・友里愛さんは「幸せになりますようにって思いを込めて、次の人にどんどん広げていきたい」、姉・真莉愛さんは「私たちが大学を卒業して医師になった後も後輩たちにそのバトンを渡して幸せの輪がどんどん広がっていくと良いなと思う」と話した。