列島ニュース (松山局 昼のニュース)
さまざまな業種で人手不足が深刻化する中、県内の企業の間では社内ルールや就業規則を変更して従業員の髪の色を自由にすることで、働きやすい環境づくりを進め人材の確保につなげようという動きが出ている。このうち松山市に本社を置く伊予鉄グループは先月、傘下のバスやタクシー会社の社内ルールを変更し、運転手の髪の色を自由にした。会社ではこれまで明確な規定は設けていなかったものの、基本的に「黒」としていたという。バスやタクシーの業界では、人手不足によって減便や運行する車両を減らすなどの影響が出ていて、こうした取り組みで従業員のやる気の向上とともに採用力強化につなげたい考え。一方、県内外で8店舗を展開する回転ずしチェーン「すしえもん」では、従業員の髪の色を自由にしたことが採用の増加につながっているとしている。会社によると、4年前就業規則を変更したあと、接客担当のスタッフを中心に応募人数が3割から4割ほど増えたという。さまざまな業種で人手不足が深刻化するなか、個性を尊重した働き方を推進する動きが人材の確保につながるか注目される。