news zero (特集)
日本時間の昨日ハワイで行われた真珠湾攻撃の追悼式典。旧日本軍が83年前に行った攻撃は3年9か月に及ぶ太平洋戦争の発端となった。その日本軍の出撃の地は北方領土の択捉島。今もロシアによる不法占拠が続いている場所。向田典子さんはかつて北海道の北東部にある択捉島に住んでいた。択捉島のヒトカップ湾に軍艦およそ30隻が集結。数日後には一斉に出撃した。向かった先は米国ハワイ。米軍の拠点を奇襲した真珠湾攻撃。実はこの時の攻撃に参加した元航空兵の吉岡政光さんを櫻井キャスターは取材していた。兵士たちも直前まで知らなかったという極秘作戦。天候が荒れやすい反面敵機に見つかりづらい西側から進軍することが計画され、その出発地点が択捉島だった。向田さんの父は軍艦が集結した街の郵便局長だった。その自宅に旧日本軍が突然やってきて情報が漏れないよう本土との通信を遮断することを命じた。真珠湾攻撃では大きな戦果を挙げたものの戦局は次第に悪化し真珠湾攻撃から3年8か月後、日本は降伏を発表した。しかし、その直後択捉島にソ連軍が侵攻。家族は故郷を奪われた。向田さんが自宅があった場所を訪れることができたのは終戦から68年後のことだった。その故郷、択捉島も現在はロシアのウクライナ侵攻を受けて島に入ることすらできず慰霊式は海の上から行われている。返還を巡るロシアとの交渉も硬直している。