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米国・トランプ大統領がダボス会議で演説し「非核化を進めることができるか見てみたい。それは十分に可能だと思っている」と述べた。また、ロシア・プーチン大統領とかつて非核化について話したことがあるとした上で「プーチン大統領は核兵器の削減という考えを気に入っていた。中国も気に入っていた」と主張した。米ロに中国を加えた3か国で核兵器を削減することに意欲を示した形だが、実現は現時点では極めて難しい環境にある。核弾頭の保有数は去年1月時点の世界の核弾頭の推計の総数は1万2121発。ロシア5580発、米国5044発、中国500発。このうち中国は核戦力を急速に強化させている。米国国防総省は中国が保有する核弾頭の数は2030年までに1000発を超え、少なくとも2035年まで核戦力の強化を図るという見通しも示している。
ロシアはウクライナへの軍事侵攻を続ける中、おととし2月に米国との核軍縮条約「新START」の履行停止を一方的に表明した。条約は機能不全に陥っているうえ来年には失効する。プーチン大統領は核の脅しを続けている他、関係を強化する北朝鮮に核技術が移転されることも懸念されている。ロシアと中国が大国としての地位を維持、または構築するために核戦力に訴えるやり方を緩めない中、3か国で核軍縮の枠組みを構築するのは非常に困難だと予想される。トランプ大統領は「私は平和と団結の使者になりたい」とコメント。ロシアによるウクライナ侵攻の早期終結や中東情勢の安定などを指していると捉えられると同時に米国の専門家が指摘するのはトランプ大統領がノーベル平和賞の受賞に強い意欲を示しているという。過去にはオバマ元大統領が核兵器のない世界を掲げてノーベル平和賞を受賞していてトランプ大統領はオバマ氏の受賞を強く意識しているとも指摘されている。また、北朝鮮問題への対応で安倍元総理大臣からノーベル平和賞に推薦されたと述べたこともある。