NNN ストレイトニュース (ニュース)
臨時国会はきょう閉幕する。焦点の1つだった政治とカネの問題を巡っては午後に開かれる参議院本会議で政治資金規正法の再改正が実現することになる。政策活動費は完全に廃止される一方で企業団体献金の扱いは年明けに先送りされる。立憲民主党・小沼巧議員は「禁止を試しに嗜好的にでもしてみるということも一つ解決策のオプション」とした。自民党・小泉進次郎議員は「一足飛びに個人献金でそれだけ集まるかっていうことの確証が持てない中で直ちに企業・団体献金の全面禁止というのは幅広く議論して慎重に考えるべき」とした。きょう可決・成立するのは政策活動費を例外なく完全に廃止する法案。政治資金を監視する第三者機関を国会に設置する法案。外国人によるパーティー券の購入禁止などが盛り込まれた法案。企業・団体献金については与野党は今年度内に結論を出すことで合意。事実上の先送りとなった。少数与党となった初の国会で石破総理は低姿勢を貫き野党の協力を得て補正予算を成立させ、政治資金規正法の再改正も実現する。一方で政権幹部は「103万円の壁の問題、企業・団体献金などは未解決で有権者に評価されていない」と本音を漏らす。厳しい政権運営が続く中、信頼回復に向けた次の戦略をどう描くのか。きょう夕方に石破総理は記者会見を行う予定。