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自民党の森山幹事長と公明党の西田幹事長らはきょう午後、中国・北京の釣魚台迎賓館で王毅外相と会談した。この中で王毅外相は「両国は一衣帯水の近隣どうしであり、各分野で協力を強めていくべきだ。両国の与党は重い責任を共有して担っている」と述べた。これに対し西田氏は政党間交流の日中与党交流協議会を次回はことし秋に日本で開催することを明らかにしたうえで、「関係改善の勢いを加速していくことが、私たちに課せられた大きな責任と使命だ」と述べた。このあと両党の幹事長らは、中国共産党最高指導部で序列4位の王滬寧政治局常務委員とも会談した。与党の幹事長がそろって中国を訪問した背景には、自民党の二階元幹事長ら、中国とのパイプを持つベテラン議員が引退したことを受けて、新たな人脈を構築したいというねらいもある。森山幹事長は政府間だけでなく政党間や議員間など、重層的に対話を重ねることが重要だと意義を強調している。一方で、米国のトランプ政権発足を前に、中国側が日本に接近しているという見方もあり、両国間の懸案解決を後押しする確固たる関係を築いていけるかが課題となる。