茨城 干しいもの“食品ロス” 一挙両得の解決を

2025年1月30日放送 7:48 - 7:53 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース)

干しいもの生産量日本一を誇る茨城県。加工する際に発生する残さは原料のサツマイモの約3割、年間1万トンに上っており、有効活用が長年の問題になっている。一方、茨城では養豚などの畜産も盛んで、トウモロコシや大豆かすなど配合飼料の原料の国際価格の高騰が問題になっている。ほとんどを輸入に頼ってきたため畜産業を直撃している。県は昨年度から干しいもの残さを家畜の飼料にする取り組みの支援を始めた。県の支援を受け飼料を製造する工場では、食品廃棄物を大型の乾燥機で水分を飛ばしながら粉末に加工、家畜の飼料としてリサイクルする。しかし、干しいもの残さは水分が多く糖度が高いため加熱後に固まりやすい。これを粉末にするために3〜4年試行錯誤したという。干しいもの残さとパンの耳を混ぜて乾燥時間を短縮することで、現在は年間3千トンの干しいもの残さを飼料に加工しているという。干しいもの残さを含んだ飼料を試験的に活用している養豚農家の豚は、茨城県豚肉コンクールで令和4〜6年最優秀賞を獲得した。


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