ニュースウオッチ9 (ニュース)
収支報告書に不記載があり、党の公認を得たものの、比例代表への重複立候補が認められなかった自民党・山田美樹氏。選挙区で敗れ、議席を失った。今月末までに明け渡すよう求められた議員会館の部屋の片づけ作業に追われていた。山田氏は「私自身は前を向ける。党として全く何も解決できていない。より傷が深くなったように感じる」と語った。収支報告書に不記載があり、党の公認を得られず無所属で戦ったものの、議席を失った小田原潔氏は、事務所で支援者にあいさつのメールを送っていた。今回の選挙を振り返って小田原氏は「厳粛に受け止めるとしか言いようがない。非公認もやりにくかったし、最後の2000万円も“なんてことしてくれるんだ”という感じ」と述べた。
昨夜、自民党候補者の苦戦が相次いで伝えられる中、党内ではすでに動き。麻生派の議員が集まり、深夜まで会合を開いていた。みずからは選挙区で当選した自民党・井上信治衆院議員は「非常に厳しい情勢。志公会(麻生派)のメンバーで一致結束して取り組んでいこうと」と語った。井上衆院議員は、自民党として選挙に備える時間が足りなかったという。自民党内は、今後どうなっていくのか。井上衆院議員は「総裁はじめ執行部がどう考えるか」「りっかり政治改革をやって、二度と起こさないように、信頼を取り戻していくことがいちばん大事」と語った。
大阪16区で落選・公明党・山本香苗氏は「私の力不足」と述べた。常勝関西といわれ、これまで議席を確保してきた大阪の4つの選挙区でいずれも敗れた公明党。先月就任したばかりの石井代表も落選するなど公示前から、議席を8つ減らした。石井代表は「大変残念な結果となった」、進退を問われると「国会議員で亡くなれば代表をつづけると困難が伴う。それも含めて検討したい」と述べた石破総理大臣と石井代表が会談。自民党、公明党による連立政権の維持を目指すことを確認。会談の中で石井代表は、自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を支給したことについて「選挙戦に相当影響があった」と指摘し、石破総理大臣が「公明党に非常に迷惑をかけた」と陳謝する場面もあったという。会談後、記者会見に臨んだ石破総理大臣は、今回の結果は党の改革姿勢に対する国民の厳しい叱責と受け止めているとしたうえで、党が非公認として無所属で立候補し、当選した候補者の追加公認について「広く国民の理解をもらえるかを基準に判断していく」、ほかの野党との連立については、「今、この時点で連立を想定しているわけではない」としたうえで「よく協議をすることから始めていかなければならない」と述べた。